父の会葬礼状~身内ネタですがステキな文章

和家若造

2012年04月24日 14:34

平成24年4月16日父の告別式がありました(前日がお通夜でした)。
葬儀に参列くださいました皆様に、渡させていただいた会葬礼状を紹介させていただきます

喪主の母親名義のものですが、これまでの形式にとらわれないやさしさを感じるステキな文章なんです。手前味噌の身内ネタをお許し下さい。


 お礼の言葉(表紙)


 本文…せっかくなので転載させていただきます

 法名 見眞院釋法龍
             故 萩原 龍三 儀

「お疲れ様でした」~夫の実直な歩みをたたえ
温厚で人当たりのよい親分肌と申しましょうか、気配りに長けた夫でした。いくつになっても我が子を案じ、可愛い孫やひ孫を慈しみ、私をいたわってくれたことへ、感謝の想いがとどめなく溢れます。
村井運輸株式会社の代表取締役を経て、会長職まで務めさせて頂いた現役時代。一方で札幌鉄工関連協同組合の理事長も十年にわたり引き受け、忙しくも充実の毎日を過ごしておりました。
囲碁に将棋、カラオケに旅行と趣味も多彩。出張先も含め四十七都道府県すべてを訪れ、最後の場所となった秋田県には私たち夫婦のほか息子も現地で合流。笑顔咲く団らんの時は大切な宝物です。
晩年は病と向き合うこと四年半。辛かったでしょうに最後まで気力を失わずよく頑張ってくれました。病床においてなお心を通わせ、夫を励まして下さった札幌商業学校時代の旧友の方々、最後まで治療看護にあたって下さった発寒中央病院の方々、お世話になったすべての皆様へ、深く感謝を申し上げます。
夫 萩原龍三 は、平成二十四年四月十三日、享年八十五歳にて生涯を閉じました。本日はご多用の中ご会葬頂き、誠にありがとうございました。略儀ながら書状をもって謹んでお礼申し上げます。

平成二十四年四月十六日
札幌市西区発寒
喪主 萩原多津子
施主 萩原佳明
施主 萩原雄三
 他  親戚一同
葬儀委員長 長谷川宏和




 (裏表紙)
 長い道 苦しい道 険しい道 
 いろんな道があるけれど
 それはみんな幸せへの道しるべ


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■追加父親情報
・喪主の多津子は若造の母親、施主の佳明は若造の兄、雄三は若造本人。
・47都道府県への旅行は、必ず一泊するというしばりがあります(父親自ら設定)。
・文中の秋田に行った息子は兄、若造は千葉・福島・山形県など父親と2人で旅しました。
・葬儀委員長の挨拶の中には、映画鑑賞の趣味にも触れ、「男はつらいよフーテンの寅さん」のロードショーを家族全員(若造が小学生~高校生)で見に行ってました。
・ちなみにご近所の方に若造のことを「うちの寅さんが」と言っていたらしい

■補足礼状情報
・文面はお通夜当日、兄への電話インタビューで葬儀屋さんが速攻作成
・若造の担当は、インタビュー用の元データと、校正




若造の挨拶ではありませんが、若造挨拶列伝外伝とさせていただきます。



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