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2010年09月30日

シリシリウリウリー07:もっと幸子のすすめ

もっと幸子のすすめ 

 敬老の日、喜劇の女王、仲田幸子の舞台を見た。客層の9割は年配の女性で熱狂的ファンも多い。「沖縄の藤山寛美」…とは誰も呼んでいないが、本土の人にはニュアンスは伝わるであろう。内容は歌・踊り・芝居と2時間半たっぷりのプログラム。歌と踊りはマドンナまーちゃんこと孫娘の仲田正江のいる久茂地の仲田幸子芸能館で体験済みと思っていたが、広い会場だと迫力満点。そして琉球芝居は初体験。そんなワクワク気分の私を待っていたのは太平洋ひとりぼっち的孤独感。ご想像通り全く意味がわからないのである。館内の観客はこれでもかと手をたたいて大笑いする中、一人取り残される。

 幸子先生曰く「芝居は沖縄方言文化の継承」。なかなか日常私の周りではこれだけの方言を聞く機会が無い。単語が少しわかって喜んでいるレベルの私には、大笑いの日はかなり遠い。動作でも多少は楽しめるが、やっぱり物足りない。シェイクスピア劇の流暢な会話の駆け引きの様な「言葉の遊び」をいつの日か楽しんでみたい。

 芝居の登場人物で東京の学校に通うという設定などで標準語を話す役の人もいる。私にとってはストーリー展開の“推理”に欠かせない最重要人物。「小禄に咲く花」という現代劇の「キヨシ」という役もその一人。実は本誌の長寿コラムでおなじみの「しんちゃん」こと津波信一さんが熱演。その存在は取り残された私の心の支えとなりました。ありがとうございます。

 会場ではグッズの販売がなかったのが残念。結構繁盛するんじゃないかな。その場で盛り上がりきれなかった私としては、パンフレットがあれば、後で登場人物を確認できるし、方言がわからなくても事前にあらすじがわかればもっと楽しめたはず。ついでに幸子携帯ストラップとかのキャラクターグッズの販売で若い人への関心を高めるというのはどうですかね、しんちゃん!私はまーちゃんバージョンを買うけど…。もっと幸子を楽しもう。

※沖縄JOHO 1999年10月号掲載 


シリシリウリウリー07:もっと幸子のすすめ
全24作品⇒若造沖縄新鮮体験コラム「シリシリウリウリー」インデックス


シリシリウリウリー07:もっと幸子のすすめ
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Posted by 和家若造 at 16:07│Comments(0)アーカイブズ
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