沖縄大事典◆023コーレグス
「絵で見る和家若造的沖縄大事典…への道」◆023
◆<コ>コーレグス(こぉれぇぐぅす)
島とうがらしを泡盛に漬け込んだ辛味調味料及び島とうがらしそのもの。琉球国由来記によると18世紀前期に薩摩経由で朝鮮から伝わったとうがらしの美称「高麗草」の沖縄読みが名前の由来。
蛇足ではあるが、その朝鮮のとうがらしは16世紀末の秀吉の朝鮮出兵の際に日本軍が持ち込んだものが広がったらしい。
泡盛に漬けられたのは19世紀末にハワイ移民したウチナーンチュ(沖縄人)が、チリウォーター(とうがらしの酒漬け)を沖縄風にアレンジし逆輸入したのが始まり。
辛味調味料は料理中よりも出来上がった沖縄そばや炒め物にお好みでかけられことが多く、ほとんどの食堂のテーブルには完備されている。辛くても泡盛なのでアルコール度数が高いが、沖縄自動車道のサービスエリアのそば屋のカウンターにも置かれている程なのでお酒という認識はない。しかし飲酒運転の検問で
「そばにコーレーグスをかけ過ぎた!」と言い訳に利用するには、それなりの度胸とコーレーグスを一気飲みしてみせるための日頃の訓練が必要かもしれない…。
※写真は某スーパーの陳列棚
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