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2010年09月30日

シリシリウリウリー06:沖縄長寿勝手に考察

沖縄長寿勝手に考察

 今年の夏は例年と比べなぜか涼しく、カラ梅雨を取り返すかのごとく雨が多い。8月17日で沖縄在住丸一年を無事に迎えたが、去年は暑かった。夏の暑さは心していたのだが、いつまでたっても秋が来ないのには驚いた。本当の夏なのか残暑なのかは未だに不明だが、真夏の暑さがこれでもかと続く。結果去年の夏バテは11月に来ました。四季というよりは夏と冬の二季。その分季節の変わり目も半分なので沖縄は長寿県。(和家説)

 沖縄の人達は季節を行事で感じているかも。太陰暦は潮の満ち干きに関係が深く、生活と行事に一体感がある。そして祖先を敬う内容のものが多い。また地域のイベントも盛ん。市民ランナーが多い那覇マラソンに去年初参加初完走。沿道の声援のすばらしさには大感激。糸満のおばぁは鍋のふたを棒で叩いて懸命に応援。その姿は走っていて目頭が熱くなった。1年間その日の応援だけを楽しみに生きてきたかと思わせるおばぁは鍋のふたを叩くためにもう一年長生きする。(和家説その2)

 沖縄には数え年97歳の長寿祝いカジマヤーがある。集落全体で旧暦9月7日にカジマヤー(かざぐるま)を飾ってパレード。一説によると天の神様が土の神様から百年の約束で土を借りて地球に人間を作った。しかし97年後に返却請求。太陰暦では閏月が5年に2度程あり、その分を計算したらしい。結局両者協議の末、97年以上生きた人間は生まれ変わったこととし、かざぐるまを持たせて、赤ちゃんの真似をさせたのが始まり。前夜に模擬葬式を行う所もあったらしい。本人生きてるのにそこまでするか “長生きへのこだわり”。それが長寿の秘密。(和家説その3)

 平均寿命は沖縄がトップ。しかし年齢別の死亡率で全国平均より低いのは男女とも55歳以上。実態はおばぁ、おじぃが元気で長生きしてくれているということ。それ以下の人は全国平均よりほとんど高い。数十年後は長寿県危うしである。若者よチバリヨー。悲惨な戦争にも生き残った肉体的にも精神的にもタフで運も強い方々、いつまでもお元気で。

※沖縄JOHO 1999年9月号掲載  


シリシリウリウリー06:沖縄長寿勝手に考察
全24作品⇒若造沖縄新鮮体験コラム「シリシリウリウリー」インデックス


シリシリウリウリー06:沖縄長寿勝手に考察
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Posted by 和家若造 at 16:06│Comments(2)アーカイブズ
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沖縄新鮮体験コラム「シリシリウリウリー」インデックス【和家若造のカピローグ】at 2010年09月30日 16:14
この記事へのコメント
この間テレビでもやってたね。
沖縄が長寿の国だって。
都会はストレス社会だよーーー。
自然で癒され、食べ物で癒され・・・羨ましい限りです^^
Posted by りんか at 2006年10月23日 10:56
>りんかさん
 既に男性の平均寿命は平均値並み。
 女性は沖縄が一位だけど男女平均の全国一位の長寿県は長野になっちゃてます…(泣)。
 
Posted by 和家若造 at 2006年10月23日 15:09
 
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