高校の友人からぱにぬばし・ミインジ・若夏…知的好奇心017
2010年10月に高校時代の友人から沖縄関連の質問が届きました~(たまにあるんです・・・)
個人情報的な部分はないので、公開答弁(?)させていただきます。
「ぱにぬばし」「ミインジ」「若夏」
◆若造流知的好奇心⇒
インデックス
若造流知的好奇心:wck017「高校時代の友人から沖縄関連質問…の答え」
▲質問①
沖縄の言葉で「ぱにぬばし」=自由にのびのびと。思いのままに。という意味の言葉が存在しますか?
△若造
初耳でした。 ネットで検索しても直接の言葉では出てきませんでした。以下は私の推測です。
沖縄方言で、
パピプペポがつくのは宮古方言とよく言われます。畑のことを、沖縄本島では「ハル」っていいますが、宮古島では「パリ」っていいます。「ちょっとパリに行ってくるね」なんておしゃれですよね(笑)。石垣島では、
「あやぱに」という言葉があって、具志堅用高のニックネームでもあるカンムリワシの美しい羽根を意味します(漢字では「綾羽」)。また、沖縄では母音が五音じゃなくて三音だったこともあり、「あいうえお」が「あいういう」だったりします。
「ぬばし」は「のばし」でしょう。
質問の
「ぱにぬばし」は「はねのばし」かと思われ、「自由にのびのびと。思いのままに」とつながりますね。だた沖縄本島の言葉ではなく、宮古島や八重山(石垣島など)の言葉の可能性が高いです。蛇足ですが、コンサドーレ札幌のJリーガーの上里一将は宮古島出身で、彼の横断幕には「わいどー ぱにぱに」です。宮古方言で「わいどー」は「がんばれ」、「ぱにぱに」は「元気いっぱい」と聞いています。
◆上里一将選手にインタビューしました⇒
上里一将選手のサイン
▲質問②
新芽と書いてミインジと読むらしいのですが これは沖縄の言葉になりますか?
△若造
新という言葉を「ミー」ということがあります。 新年(ミードゥシ)、新築(みーや)・・・首里・那覇の言葉じゃなく、本島北部・今帰仁の言葉のようです。「ミインジ」は 直接は聞いたことがないので、検索してみました。
伊是名島で、新入学のことを「ミーンジ」と使っているようなので、新芽と近いニュアンスがあるのかもしれません。後は探せませんでした。
▲質問③
「若夏」はなんて読むのでしょうか?特別な意味はありますか?
△若造
「若夏」はそのまま
「わかなつ」と読みます。
琉球では昔、季節が冬と夏しかなくて、その間の表現が色々あったようです。旧暦2、3月のころを
「うりずん」と言って、農作物の植え付けにほどよい雨が降るので、台地の豊じょうをイメージさせるような語感があります。 その
「うりずん」のあとが「若夏」です。
「旧暦の4・5月の穂出るころ」で、新暦では5、6月に当たります。若々しい青々とした季節をイメージさせる季語である。
ちなみに本土復帰の翌年の1973年に開かれた沖縄特別国民体育大会は、通称
「若夏国体」と呼ばれています。
Internet ExplorerとFirefox以外では流れないかも…(ぺこり)
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