シリシリウリウリー17:期間中はマイカー自粛

和家若造

2010年09月30日 16:17

期間中はマイカー自粛

 「サミットが終わって落ち着いてから…」流行り言葉のようにこんな会話がよく出てくる。このコラムもそうしたかったが、締め切りが許されず、開催前夜の夜なべ仕事ということになった。

 サミットの成功って何?首脳会議の内容の良し悪しの判断は素人には難しい。「成功した」という言葉の前に「誰にとって」という前提を入れると比較的判断は容易になる。つまり誰がいつ判断するかによって成功の意味が変わるのである。今回の沖縄サミットは一部の限られた人たちにとってではなく、地球と未来の子供達にとって成功であることを望む。逆に失敗はわかりやすい。事故なく、テロなく、失言なく、つつがなく全日程が終わり失敗しなかったという運営サイドの消極的な成功は死守してほしい。

 さてさて全国から2万人のつわもの警察官がサミット警備の為に沖縄に来ている。不慣れな道も無線を駆使してきちんと教えてくれるので、見分ける必要は特にないが、応援部隊は長袖の制服を着ている。日焼けというよりも火傷対策の為である。暑い中、日射病と闘いながら本当にご苦労さま。ラジオで流れていた「サミット警備の人々に優しい一言をかけよう」という広報メッセージになんとも沖縄らしさを感じたのは私だけだろうか?

 警官と一緒にパトカー・白バイ・護送車が全国から集まり、開催が近づくにつれ物々しい雰囲気が広まった。一方物々しさはないが自転車に乗る警官の姿が目立った。沖縄の警官、というよりも県民自体がほとんど自転車には乗らない。スーパーなどには駐輪場がない程である。おまわりさんが自転車に乗っている姿を始めて見た人も多く、テレビの警官コントの理解も深まるであろう…。

 また県外から持ち込まれたコーン(工事現場にもあるオレンジ色の三角すい)も検問では大活躍。県内のものでは足りないほどの検問の数で、する方もされる方も大変である。統計は出ていないが居酒屋の売上は落ちているはず。沖縄では車で飲みに行く人が多いので駐車場がない居酒屋は流行らない。これだけ検問が多いと飲酒運転を取りあえず自粛する人は多い。思わぬところに一瞬のサミット効果である。

 全国の警官が無事地元に帰り、家族に沖縄の感想を聞かれて「暑かった」だけでなく、「良いところだから今度みんなで行こう」と話をしてくれることを心から祈ります。

夏草や兵どもが日焼け跡

※沖縄JOHO 2000年8月号掲載 



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