シリシリウリウリー12:首里城の新名物
首里城の新名物
1年振りに首里城を見学。その前は半年で3回の訪問。さすがに少々飽き気味で展示物の配置換えに気が付く程だったが、最近琉球の歴史を勉強し始めたお陰で今回は楽しめた。「一九九二年の再建は4度目の出来事」…そんなことを知っただけで、あまりにも鮮やかで歴史の重みを感じさせないと思っていた赤い漆の色までも、何か深みを感じる。
首里城といいながら守礼の門だけが孤軍奮闘していた頃は、「えっ、これだけ?」と言われ続け、日本三大がっかり観光地に選出され続けていた。もちろん今年はサミット開催で世界が注目中、北国の祭典でも守礼の門はモテモテなんです。さっぽろ雪祭りでは大通公園、真駒内の両会場で大雪像としてお披露目。その他の市民参加の雪像にも沖縄関連や干支にちなんだ竜も多かった。
その中の一つに『二千年ボトルを抱いている竜』があります。首里城の正殿前にある守り神「大龍柱」からデザインされたもので、製作は雪像作り20年の歴史を持つ札幌新川高校(ちなみに和家若造の母校)の美術部。5年ほど前から雪像のアイディアを毎年インターネットで募集、今回は琉球大学教育学部付属小学校のものが採用され、小学3年生の6名が実際に札幌まで行って雪像作りを体験。初めて見る雪に感動し、格闘した。
最近は沖縄でも厚底ブーツをよく見かける。そんなお姉ちゃんが首里城の石畳の坂道を降りる時はさー大変。見てるこっちがハラハラドキドキ。気が付くとまわりのみんなが心配してか、期待してかの大注目。ある意味スリル満点のアトラクション…これを首里城の新名物とするのはどうでしょうか?思紹父さん。(思紹:一四二七年龍潭池を掘った尚巴志の父)
※沖縄JOHO 2000年3月号掲載
高校の同級生Eさんが撮ってくれた『二千年ボトルを抱いている竜』の写真も一緒に掲載されました。後日アップさせてもらう予定です。
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