シリシリウリウリー10:きれいなお母さんは好きですか?

和家若造

2010年09月30日 16:10

きれいなお母さんは好きですか?

 記念すべき2000年第一弾は沖縄の女性の話。沖縄はきれいな人が多い。特に若いお母さんがガンバっている。街中で買い物をしているきれいな女性に目が止まる。よく見るとその後ろから小さな子どもが歩いて来たり、旦那が子どもを抱いてくるなんてことが多々あります。

 又、スナックなどに飲みに行くとエネルギッシュで魅力的な女性に子供がいることが多い。…何度も懲りずに驚かされている(笑)。極めつけは、某酒類を提供する接客業のお店の女性従業員の携帯に昼間電話した時のお話。電話に出たのは男性の声…番号間違えたかなと思った瞬間、電話に出ていた相手が「パパからデンワ~」と呼ぶ声。電話に出たのは小さな男の子だったようで、本当にパパに声が似ていたのか、そういう躾(?)をしていたのかは、未だ不明のまま。お母さんが若くてきれいというよりも若くてきれいな人に子どもがいるといった方が当たっている感じである。

 “沖縄は結婚が早い”これは東京等の都会にくらべて地方にはよくある話であるが、ちょっと違うところは“離婚も早い”。実際、離婚率が都道府県別で14年連続の全国一位。ちなみに出生率は25年も連続のトップ。“若気の至り”とか“計画性の欠如”といえばそれまでだが、できちゃった結婚はまだしも、あきちゃった離婚ではちょっと寂しい。もちろん個々の理由は様々であろうが、ベースにある女性が自立できる沖縄の環境に注目。

 まず親や兄弟など家族が近くにいるという安心感。離婚後は実家にすぐ戻れる。親との同居による家賃等生活費の負担減や、子どもの面倒を見てくれる家族のフォローで仕事に出ることが可能。仕事は那覇やコザを中心とした夜の産業の充実による職探しが比較的安易。しかも水商売のプロじゃなくても仕事ができる店、逆に素人っぽさが受ける風潮が追い風になってもいる。そしてなにより“出戻り”に対する世間の目の優しさか。

 南の島の男女のイメージは働き者の奥さんと宴会好きの旦那。「男の一人や二人食わせていけなきゃ女はだめ。」なんていうおばぁの話を聞いたこともある。慰謝料や仕送りをしない男達の反論はまた別の話で…。

※沖縄JOHO 2000年1月号掲載
 



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