シリシリウリウリー01:「しましょうねー」の話を…
「しましょうねー」の話をしましょうね。
どもども和家若造(わけわかぞう)です。沖縄在住7ヵ月。文化・言葉・食事・女性(?)戸惑うばかりの南の島の新鮮体験を紹介していきましょう(・・・・・・)ね(・)。さてさて記念すべき初回は「しましょうね」について。
パピプペポ以外に半濁音が存在するらしい宮古グチ(地元では宮古フツ)には仰天。でも更なる曲者は知っている言葉で意味が違う場合。最も戸惑ったのが「~しましょうね。」今までの感覚では一緒に何かしよう(英語で言う「let’s~」。辞書的にいうなら勧誘・提案の意味)という使い方しか知らなかった私。最初の出会いは上司の言葉で「給油所(実は東京ではあまりこの表現はしない。スタンドという言い方が多い)にいってきましょうね。」同行して土地勘をやしなうのがその頃の仕事。まようことなく席をたとうとするが遥か向こうに上司の後ろ姿。その時は自分の聞き違いと軽く流した。
その日の帰り、就業時間を終え、同僚の「和家さん、お先に失礼しましょうね。」の一言。どこか飲みにでも誘っているのかと急いで身支度。おわかりの通り、一人取り残された私。もし、合コンで隣に座ったかわいいおねーちゃんに「和家さん、お先に失礼しましょうね。」なんて言われた時には、すっかりその気で想像力かけめぐり、あんなことやこんなことまで考えちゃうとこでした。残念ながらそんな合コンの機会はまだない・・・・。
ウチナーグチにも慣れたと勝手に思い始めた頃。那覇マラソンへ向けての厳しい練習がたたり、持病の痛風が再発。痛い足を引きずり何とか病院へ。痛み止めの点滴をうつためベットに案内してくれた看護婦さん(ちなみにピンクの白衣。桃衣っていうのかな?)の「ここに横になりましょうね。」の一言には思わず赤面。「~します」という意味で看護婦さんが一人で横たわるのか?はたまた一緒に横になろうって誘われたのか?第三の「しましょうね」の登場!
沖縄なかなかむつかしあるよ・・・・・。
※沖縄JOHO 1999年4月号掲載
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